◆メバル釣り
◯釣れるシーズンと場所
全国的なシーズンは10~5月ごろ。厳寒期に沖に出て春先に接岸するため、岸釣りでの最盛期は2~4月ごろとなる。
主な堤防のポイントは、常夜灯周辺が定番で、港内のコーナー部や沈み瀬周辺、港外のテトラ一帯も格好のすみ家となっている。
メバルは夜になると大胆な捕食行動をとるため、日中よりも夜釣りでの実績が高いが、ポイントを探したり安全を確保するためにも明るいうちから出掛けて釣り場や海中の様子を確認しておこう。
常夜灯周辺の他に流れ込みや係留船周りなどもポイント。潮の流芯よりも、淀みや湧昇流などエサとなる遊泳力が弱いプランクトンや小魚が溜まりやすい場所を探すのもいいだろう。
◆釣り方
日中は深場や障害物の陰に潜み身を守るように集団でいることが多いが、夜は水面近くまで浮上しバラバラにエサを追い求める。
一斉に食餌行動をとり始めるため釣れ始めるといきなり爆釣ということも多いが、その反面突然アタリが途絶えてしまうことも少なくない。
強烈なファイトで楽しませてくれる反面、泳ぎ自体は活発ではなく、流れが速い場所よりも緩やかな場所を好む傾向がみられる。
また海がシケると深場でじっとしていることが多くなるため、狙うなら海が穏やかな夜間ということになる。このような日を「メバル凪」と呼ばれ、昔からメバル釣りは波気のない日を選ぶことがセオリーとされている。
ルアーフィッシングの対象魚ともなっているように、動くエサや上から落ちてくるものによく反応する。
仕掛けを入れたらラインを張り気味にしてゆっくりとエサを沈めたり、仕掛けを引っ張って誘いをかけるとさらに食いが良くなる。
◆エサ
アオイソメやシラサエビなどの生きたエサがメイン。入手が困難な場合は、オキアミや魚の切り身など動物性のエサを使い、誘いを行うなど生命感を演出した釣り方を心がけよう。